リチャード・ポール博士はオックスフォード大学で動物学の学士号を取得後、ロンドンのインペリアル・カレッジで医学・獣医学・農業昆虫学の修士号を取得し、オックスフォード大学でマラリア原虫(Plasmodium falciparum)の分子疫学に関する博士号を取得した。パスツール研究所でポスドクを務めた後、正職員の科学者として採用された。 ダカール・パスツール研究所に駐在し、マラリア原虫感染のヒト・リザーバーに関する疫学研究を主導した後、ラオスの水力発電ダムの公衆衛生評価プロジェクトを率いた。

2010年からは、都市部の媒介性疾患であるデング熱と、そのリスクに関連する社会経済的、人口統計的、環境的要因に焦点を当て、標的介入ができるように取り組んでいる。併せて、都市環境で使用できる蚊の新しい制御方法の試験を行なっている。2015年より京都大学で公衆衛生学の講義を担当。2020年以降は、マダニ種の分布に及ぼす環境影響やマダニ媒介病原体の疫学に研究領域を広げている。